2018年10月24日
みなさん、こんにちは。
徳島県吉野川市鴨島町の鴨島坂口鍼灸整骨院です。
秋の気配も深まってきた今日この頃、気温もだいぶ下がってきました。
こうなるとよく患者様から聞くのが「冷え」に関するお話です。
「冷え性がひどくなった。」
「朝晩冷えると痛みが増してくる。」
「手足がよく冷える。」などなど…
体温が下がると免疫力が下がると言われますが、
私たちに人間の体温は通常(36.5~37.0程度)免疫に関する体内酵素が働きやすい温度に保たれているのですが、
36.0度を下回るとその体内酵素の活動がだんだん鈍ってしまいます。
ですので、免疫力は体温が1度下がるだけでおよそ30%低下するとも言われています。
こうしたこともあり、『冷えが万病の元』とよく言われるのですが、
体が冷えてくると、体内の熱が外に逃げないようにするために
体は血管を収縮させることで血流を減少させます。
血液は身体中の細胞やさまざまな器官に栄養を運び、
体を動かす、生命活動で出たゴミを回収する役目があります。
血流循環が下がるということは、体の様々なところで
活動に必要な栄養の不足、いらない老廃物がたまることにより
体の活動力自体が低下してしまうのです。
体が冷える原因としては大きく3つあります。
●運動不足による筋肉の衰え
筋肉の量が減少してしまうと、生み出す熱(カロリー)が減少してしまい冷えてしまいます。
特に女性は男性より筋量がもともと少ないため、
運動不足や無理なダイエットにより筋量の減少の影響を受けやすいのです。
●ストレス過多、睡眠不足
仕事や人間関係による精神的ストレスや、夜更かしなどによる睡眠不足は
自律神経の乱れに繋がります。
血流の流れを調整する自律神経が乱れてしまうと血流循環が悪くなり冷えに繋がります。
●冷たい飲食物のとりすぎ、外の気温からの影響
夏場暑いからと言って冷たい物ばかり飲んでいると内側から体を冷やしてしまいます。
また冬などの気温が下がってしまうシーズンはもちろんですが、
この頃はクーラーなどによって夏場でも外からの温度の影響で体を冷やしてしまう人が増えています。
では、この「冷え性」を予防する生活習慣とはどのようなものでしょうか?
まず冷えに対して有効なのは適度な運動としっかりとした睡眠です。
週2回の20~30分程度の有酸素運動(ウォーキングやストレッチ、エアロビクス、ホットヨガなど)は冷え性対策に有効です。
腹式呼吸も簡単に行える冷え性対策としておすすめです。
また、質の高い睡眠も効果的です。
寝る直前までスマホを操作していたりすると、交感神経が優位に働き続け、なかなか寝付けないということに……。
質の高い睡眠がとれないと、血流運管が悪くなり、体が冷えることに繋がります。
2つ目は体を温める食事です。
朝忙しいという理由で朝食を抜いていませんか?
朝食は、体の熱を作ってくれる大切なものです。
まずは規則正しい食事が大前提となります。
旬の野菜が体にいいとよく言われますが、
暑い夏の野菜(きゅうり、トマトなど)は体を冷やす効果があります。
体を温めるのは秋から冬が旬の野菜(大根、ゴボウ、ニンジンなど)の根菜類がいいと言われます。
またアルコールは体を温めるのに効果的と思われがちですが、
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが血管を拡張させるため、
皮膚から熱が大量に出て行ってしまい体温が低下しやすくなりますので飲み過ぎには注意しましょう。
3つ目はしっかり体を温める事です。
まずお風呂にしっかりつかりましょう。
やや熱めに感じる41~42℃のお湯に入ると血行がよくなります。
少し長めにお湯に浸かれば、血管が拡張している時間も長くなります。
41℃なら15分、42℃なら10分程度が良いでしょう。
また冷えは下半身や体の深部が冷えている状態です。
普段の生活から足やお腹など衣類やホッカイロなどをうまく利用し
「温めて冷やさないこと」がとても大切です。
『冷えは万病も元』と言われるようにほっておくと様々な不調を引き起こします。
少しでも気になる点がある方はしっかりと治療を行うことをお勧めします。
鴨島坂口鍼灸整骨院では冷え・冷え性に対して鍼灸治療を取り入れています。
鍼灸治療により体の末梢循環を改善させ、運動や食事をそれにうまく組み合わせていくことで血流を改善しながら、
体の機能全体を調整していくことで冷え・冷え性の改善へと導くことができます。
冬本番となる前にぜひご相談ください。
坂口鍼灸整骨院ホームページ
※本記事は厚生労働省認可の国家資格:柔道整復師坂口充男が監修しています。